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水道光熱費管理


コンビニの手堅い水道光熱費管理
「水道光熱費の削減は科学だ」
 水道光熱費は総額に対して10ー20%は楽に減少させられる。ポイントは数値管理と教育、定期的なメインテナンスだ。

1)基本的な管理

<1>数値管理の徹底
水道光熱費は金額管理でなく、使用量で追求する。毎週、毎月検針し、月次と週単位の売り上げと水道光熱費の使用量を,昨年と比較してみる。必要なのは新店舗からの過去の水道光熱費の使用量の記録をしっかりとっておくことだ。そうすれば、どの時点で水道光熱費が変化しているかが分かる。

<2>教育
 各調理機器、空調機器、照明などの作動原理を教え、どうやったら合理的に節約できるかの勉強と教育が必要不可欠だ。社員だけでなく、アルバイトにもきちんと教える。

<3>定期的な清掃とメインテナンス
各調理機器のチェック項目を明確にして、カレンダーに何時どんなやり方でチェックするかを入れておく。そして、水道光熱費が異常値を示したり、機械が壊れる前に対策を立てることにより,水道光熱費の削減だけでなく、機械の修理代を節約することが可能になる。

2)夏場を迎えて一番効果的な対策

<1>エアコンの温度調整
 温度を26℃〜28℃の範囲の客にとって快適と感じる温度にする。暑いからと行って温度設定をそれ以下に下げても効果がないし、暇な時間帯に冷えすぎて無駄なエネルギーを使用する。温度設定をこまめにチェックするのが最も効果がある。
 休憩室や事務室のエアコンもつけっぱなしにするのではなく、不在の時にはこまめに消しておく。また、使用するときには26〜28℃の適正な温度設定にし、暑く感じる時には扇風機を併用するなどの工夫を凝らす。

<2>エアコンや冷却機器の清掃とメインテナンス
メインテナンスというと業者に任せると思うようであるが、店舗でも簡単に出来る。業者のメインテナンスは年に1回位であり、簡単な清掃、点検は店舗でやらないとならない。
(1)室外機
熱交換器の清掃をする。年に数回の洗浄が必要である。洗浄用の水と洗剤を噴霧する機械で洗浄する。専用の機械がないときには園芸用の噴霧機でも使用できるが大型の熱交換器には力不足である。一般的にアルカリ性の油落としの洗剤を使用する。洗っても冷却が充分でない時には、熱交換器の吸い込み温度と、排気温度を計測する。

(2)室内機
フィルターが付いているが、1週間に1回は清掃する事。痛んでいたら、交換する。それでも年に1回以上は熱交換器を洗浄する必要がある。洗浄をしないと冷却しないばかりか、冷却のガスが液体のままコンプレッサーに戻りコンプレッサーを壊す事になる。   
室内機は、熱交換器を通過する風量が多いので、一般的にモーターから、ファンベルトを経由して回転させる。ファンベルトが緩んだり、切れると回転は伝わらないので、年に1回点検し、必要なら交換する。一般的に最低2年毎に交換するべきである。

<3>空調室外機の設置場所の注意
 室外機の設置に気をつけないと冷却が充分に効かない事がある。都心立地でビルとビルの隙間などに複数の室外機を置く時には、室外機から出た温風が他の室外機のコンデンサーに吸い込まれないように充分距離を空ける必要がある。さもないと、吸い込みの温度がどんどん上昇し、機械に負担をかけ、電気代が高いのに、冷えないという問題が発生し、機械の寿命も短くなる。熱交換器の冷却風を横に排気するタイプと、下から吸い込み上に排気するタイプがある。上に排気するタイプの方が他の熱交換器に与える影響は少ない。 
横に排気するタイプの場合、架台をおいて室外機の周囲の風の回りが良くなるようにすると効果的だ。室外機の周囲は遮蔽物がなく風通りが良くなくてはならない。上に屋根等があるとそこで排気がUターンし再度吸い込まれる、ショートサーキットを起こし易いので注意されたい。室外機の間隔は空調機メーカーの推薦する間隔より余裕を見た方が安全である。
吸い込みの温度を計測しそれが外気温より異常に高かったら、室外機を移動し十分な距離を置く必要がある。室外機のそばに排気ダクトの吐き出しを設けてはいけない。熱の問題もあるが、排気中のオイルミストがコンデンサーに付着し、そこに塵が付着し冷却効果が低下するからだ。また、風の向きにより冷却が十分に行われない場合があるので、風の向き、建物の角度などに注意する必要がある。
どうしても、外気温が高くオーバーヒートしてハイカットが作動する場合には、水を熱交換器に憤霧して蒸発潜熱で冷却する。園芸用の噴霧器とサーモスタットを連動させ、外気温が一定以上になったら作動させることが可能で水が節約できる。

<4>厨房機器のこまめなスイッチON,OFFと清掃
フライヤーは使用していないときでも油の温度を一定に保つように時々電気ヒーターで加熱しており、規格能力の15%くらいは調理しなくても消費している。使用しない時でも、空調の風が当たり油温が下がるから蓋をして熱が逃げないようにする。また、特に暇な時間帯には蓋をして電気を消しておく。調理機器を消したら、それに会わせて換気扇のON,OFFを忘れないこと。
フライヤーを毎日使用していると、半年くらいで棒状ヒーターにカーボンがたまり、熱効率を低下させる。定期的にフライヤーを専用洗剤で清掃する必要がある。カーボンは断熱材であり、蓄積すると熱が油に効果的に伝わらないだけでなく、断線の危険性がある。
これらの対策でどの位効果があるか確認するには、調理しないでどのくらいヒーターが通電しているか、サーモスタットランプの点灯時間で計測する。

<5>照明等のこまめな調整。
 昼間から看板がついていないか、人が居ないときに休憩室や倉庫の電気がついていないか細かいことにも気を配ることが基本だ。

<6>無駄な水漏れのチェック
 時々、排水マスなどをあけて、機械が動いていないときに無駄な水が流れていないかチェックをする。トイレの水も同じだ。水が漏れだしたら直ちに対処することにより大きな出費を防ぐことが可能だ。

追加
1)室外機を店舗でメインテナンスする方法

通常は業者が年に1回程度、専用の機械と洗剤で清掃すれば十分であるが、店舗の
立地条件によって空気などの汚れがひどい場合は店舗で時々清掃する必要がある。

使用する機器は業者が使用するような洗浄機器があればよいが高価だし、場所も
かさばる。あまり汚れがひどくない場合は家庭園芸用の電動噴霧器を使用するとよい。
水量もあまり多くないが、簡単な汚れは落ちるし、噴霧する水量も多くないので後の
処理が簡単だ。

室外機の清掃の場合、まず、電源を切ってから周囲に水がかかっても問題がある
機械類がないことを確認し作業をおこなう。周囲に水がかかると壊れる機械がある
場合にはゴミ用のビニール袋などを使用してカバーしてから作業にはいる。

噴霧器に入れるのはぬるま湯とアルカリ系の家庭用洗剤だ。家庭用の換気扇などの
強い脂汚れに使う洗剤を使用する。濃度は説明書にしたがう。スプレーする際には
目に入ると危険なので、ゴーグルなどを使用し、手あれがしないようにビニール手袋
等を着用する。噴霧した空気を吸い込むと気持ちが悪くなるので、マスクも着用した
方が良い。

汚れが落ちるまでスプレーした後は、ぬるま湯で再度スプレーし、洗剤を洗い流す。
熱交換器のコンデンサーはアルミなどでできており、アルカリ洗剤が残っていると
腐食し、よけいに汚れが付きやすくなるからだ。

清掃の後は電装品部分に水がかかっていないことを確認し、電源を入れる。


2)冷凍冷蔵庫のメインテナンス

大型の空調機器と大型の冷蔵冷凍ショーケースは室外機の構造が似ており、清掃も高圧の水と専用洗剤を使って洗い流すことができる。

難しいのは店内で使う小型の冷蔵冷凍庫の場合だ。通常は熱交換器のコンデンサー部分にフィルターがついておりそれを洗浄すればよいが、長年使っていると調理で発生した油脂分などがコンデンサーの熱交換器部分に付着し、そこに埃がたまりフィルターのようになって冷却を妨げるようになる。しかし、熱交換器のコンデンサーが機械の上部に付いたりして水で付着した汚れを洗い流そうとすると、電装品関係に水が入りかえって機械を壊す恐れがある。そこで、お勧めはKURE社のCRCレクトラクリーンという、車などの金属部品を洗浄するスプレーだ。水ではないので電装品にかかっても大丈夫だ。ただし、引火性があるので注意が必要だ。また、かなり薬品臭が強いので、営業中にできないのが欠点だ。もう一つの注意点はこのスプレーを配線などのビニール製品に噴射するとビニールが硬化する可能性があるので、配線などにはタオルでカバーするなどの配慮が必要になる。
 スプレーする際には周囲を布などでカバーしてから行うと後の清掃が楽だ。薬品をスプレーすると勢いで汚れが飛び散るのでそれを吸い取るようにするために布などでカバーする。また、この作業をする場合には手袋、ゴーグル、マスクを着用し、なるべく薬品の匂いを吸い込まないようにする注意が必要だ。



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