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米国の繁昌店シリーズ
第6回
西海岸のカリフォルニアカフェ


社名 California Cafe Restaurant Corporation
住所 5725 Paradise Drive, Suite 450 Corte Madera, CA 94925-1247
電話 415.924.6600  

一口に米国と言うが米国は偉大な地方都市の集まりであり、日本のようにすべてが東京に集中しているのではない。流行は首都のワシントン、ニューヨーク、シカゴなどの大都会だけで作られるのではなく、小さいがセンスの良い地方都市でも生み出されるのだ。冬を知らない西海岸のサンフランシスコ(通称ベイエリア)はそのトレンドを生み出す地方都市の一つだ。車の排気ガス規制の強化、禁煙運動、ベトナム反戦運動、ヒッピー、大麻、ゲイ、など、良い流行も悪い悪行もベイエリアから多く発信されている。  

料理の世界も同じだ。ベイエリアは太平洋に面し、かつ、サリーナスなどの農産地を背景に持つ、食べ物の宝庫に囲まれている。食材の産地であればおいしいものが食べられるのではない。おいしい料理を食べるだけの資力や教養を持つ地位にある人が多く住んでいる必要もある。ベイエリアはUCバークレー、スタンフォード大学などの優秀な大学を背景に、コンピューターとIT産業のメッカ、シリコンバレーを抱えている。米国経済は3年前から急回復し、そのお陰でシリコンバレーの不動産は倍以上に高騰している。シリコンバレーの新興企業はストックオプションを武器に優秀な従業員を集め、株式公開を果たしているから億万長者になった若い人たちは高騰した不動産価格を物ともせず溢れかえっている。その若い億万長者達の元気な胃袋の満たさなくてはいけない飲食業も大繁盛だ。  

そのベイエリアが生んだ最高のレストランがアリス・ウオーターがオーナーシェフをつとめるシェパニーズだ。(最近ロックフィールドのRF1のシェフの作るサラダシリーズで米国からただ一人参加しているので日本にもなじみがでいるが)。シェパニーズはフレンチをベースにカリフォルニアの野菜をふんだんに使って、カリフォルニアフレンチ、カリフォルニアイタリアンと言うジャンルを作り上げ、最近ではニューアメリカンというジャンルとして定着している。このシェパニーズに触発された多くのレストランがカリフォルニアに開業している。その一つがカリフォルニアカフェだ。  

サンフランシスコで創業したローストビーフのビクトリアステーションというチェーンは20年前一世を風靡したが、10年以上前に撤退してしまった。健康志向から牛肉に対する嗜好が低下したのだ。また、そもそもローストビーフという料理は高級料理でありステータスが必要であったが、全国にチェーン展開をした結果その希少価値が薄れてしまったという問題も衰退を早めた大きな原因だ。  

その元ビクトリアステーションのチェーンの経営者が再起を期して開始したのがカリフォルニアカフェというチェーンだ。  

チェーン展開の初期からカリフォルニアカフェ(16店舗)、カフェ・デルレイ(1店舗)、ブラックホークグリル(1店舗)、ナパバレーグリル(5店舗)、アルカトラスブルーイング(5店舗)、と言う複数のブランドを使い分けている。あの大繁盛したビクトリアステーションがあっという間に飽きられた苦い経験を元に、一店一店が独立した繁盛店のイメージを出して、個性的なチェーンを築きあげた。チェーン展開の初期から、各店舗で独自の店舗デザインと、メニュー、サービス、を心がけた。各店でシェフを全面に出し個性的な繁盛店のイメージを作り上げた。しかし、客の見えない経営管理の面では、厳しい数値管理を元に、利益を最大限にあげるようにしている。客にはチェーンを感じさせない優れたチェーンとなっている。  

展開をしている場所はサンフランシスコ周辺、ロス近郊、の他にシカゴなどの大都会の近郊に出店している。写真はサンフランシスコから南に20分ほど車で行った場所にあるスタンフォード大学構内のスタンフォードショッピングモール内の店だ。このショッピングモールは太陽の豊かなカリフォルニア独特のオープンモール内の元の納屋を改造した、天井の高い店舗で、300席以上もある巨大な店だ。  

料理はカリフォルニアの魚介類と野菜をふんだんに使用し、フレンチ、イタリアン、日本、ベトナム、タイ、などの料理をミックスしたフュージョン(無国籍料理)だ。色とりどりの大皿にきれいに盛りつけた見た目の美しさと野菜がたっぷり取れるという健康的な料理が大きな特徴だ。もちろんワインの産地ナパバレーをそばに控えているから最高級のカリフォルニアワインをグラスでも楽しめるようになっている。  

フランス料理の店はネクタイジャケットを着ないと入れないが、そんな堅い店はカリフォルニア、特にシリコンバレーじゃやっていけない。だれもネクタイなどしていないからだ。企業オーナーの億万長者であってもいつもポロシャツ、チノパンツと言うカジュアルな格好だからだ。そんなカジュアルな客に似合うこの店の店内は大きなオープンキッチンを舞台に見立てた楽しい雰囲気だし、テラスではカリフォルニアの燦々と照りつける太陽を浴びながら食事を楽しめる。  

カリフォルニアの雰囲気を他の都市でも楽しめるように、最近ではアトランタやニューヨーク、シカゴにも開店している。シカゴ郊外の最高級オークブルックショッピングモールにも店舗があるので、5月のNRA(全米レストランショー)の際に訪問された方は是非一度よることをおすすめする。  

このカリフォルニアカフェのように複数の業態の異なる店舗を経営するのをマルチコンセプトという。消費者はマクドナルド、KFC、デニーズのようなチェーンのにおいのするレストランではなく、チェーンに見えない個性的なレストランを好むようになってきた。そのため、最近大流行のカジュアルレストランのジャンルでは複数のブランドを使い分け、なるべく店舗の希少価値を落とさない工夫を凝らしており、これをマルチコンセプトという。その最先端を走っている西海岸の企業がこのカリフォルニアカフェなのだ。(先回ご紹介したシカゴのレタス・エンターテイン・ユーも同様のコンセプトだ)

スタンフォードショッピングモール内にある店舗のメニューだ。

FIRST COURSES

SALADS

MAIN COURSES

PASTAS

以下が店舗の住所だ

「California Cafe」

「Alcatraz Brewing Co.」

「Cafe Del Rey」

「Blackhowk Grille」

「Napa Valley Glille」


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