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時代はマルチコンセプト


外食レストラン 1999年7月19日

FCで世代交代進む

機動力武器に新興チェーン快調

お客に"ときめき"を ヤングパワーも生かす

外食産業が誕生して30年近くになるが、いまフランチャイズチェーンの世代交代が始まっている。

急速に業績を上げている際コーポレーションは、8年で84店舗まで拡大した。これまでフランチャイズ志向ではなかったが、最近本格的に展開を始めたようだ。それもフランチャイジーのメンバーには、不二家やホッコクなど、かつてのフランチャイズチェーンの走りともいえる企業が名を連ねている。彼らが新興チェーンのフランチャイジーになったということが世代交代の象徴といえるだろう。

日本の外食業界は上下が入れ替わる時代に入った。その背景には消費性向の変化があげられる。食べ方や家族構成などこれまで外食産業を支えてきた社会構造がどんどん変わり、それに対応できない企業が淘汰されつつある。

既存のファミリーレストランは、30年たっても店舗のデザインが変わらない。ひとつのコンセプトにこだわった結果、コンセプト疲労を起こしている。

日本にはチェーンストア理論という信仰理論があるが、本部集中でひとつのコンセプトを平準化して展開する方法は一世代前の話になってきた。消費者の志向がとらえどころがない現代では、多様な業態・コンセプトで対応していかなければならない。米国でもこうしたマルチコンセプトが新しいトレンドとして広く注目されている。

「紅虎餃子房」で多店化フォーマットを次々と打ち出している際コーポレーションは、お客に会わせたコンセプト作りがうまい。繁盛店に必要な「ときめき」を覚えさせる店づくりができる。

既存の大手チェーンは、コンセプトのバリエーションを考える能力がない。一方新興チェーンは、持ち前のフレキシブルさとマルチコンセプトを武器に、お客の気持ちを着実につかんでいる。

また現場志向の強さが、原動力となるマンパワーを育てている。現場に権限を委譲し若者たちの自由裁量に任せているという。上意下達の経営ではなく、自分で考えさせる教育を施し、若者の能力を生かしている。人の使い方も変わってきているようだ。


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