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米国レストランピリ辛情報 その31

月刊レジャー産業2004年3月号 NO.449

アメリカ外食の新潮流Fast-Casualの動向 その8 アメリカ外食の新潮流 Atkins Diet その2

 

Atkins Daiet
 1月30日MOSバーガーは匠味レタスバーガーを発売した。MOSバーガーは公式には認めていないがこれはまさしくアトキンスダイエットだ。米国の新しいトレンドが間髪をおかずに日本に導入される時代となっているようだ。試食してみたが、パリッとしたレタスに巻いたミートパティを食べるのは大変健康的なイメージだ。米国では前回述べたように、同様のメニューをハンバーガー各社が続々と販売開始している。


 ハンバーガートップ企業のマクドナルドは健康志向対策としてファースト・カジュアル業態数社を買収しているが(2003年9月号を参照)、やはり本体にダイエットメニューのトレンドを取り入れざるを得なくなった。それは、米国でマクドナルド社に対して、「ティーンエイジャーが肥満になったのはマクドナルドの食事のせいだ」という訴訟が起こされたからだ。マクドナルド社は敗訴していないが、これがきっかけとなり、ハンバーガーやフライドポテト等のファスト・フードと肥満の結びつきに対しての懸念が消費者の間で高まり出し、マクドナルド社の対応が必要になった。

 MOSバーガーの匠味レタスバーガーと同様のレタスを使ったハンバーガーは消費者に一番人気のIN&OUTでプロテインという名前で裏メニューとして販売しているが、同じメニューをマクドナルドで販売することは不可能だ。マクドナルドのように米国内で2万店を越えるチェーンになると、レタスの消費量は半端ではない。年間を通して販売するためには米国内だけでなく、南米やオーストラリアから調達をしなくてはいけない状況だ。その貴重なレタスをロスなく使うためにビッグマックなどのレタスは細切りにしている。リーフレタスをふんだんに使うハンバーガーなどの販売は不可能なのだ。そのような制約のある中でどのように消費者の健康志向に対応しているのだろうか?

マクドナルド・カナダ社は、今年3月までにカナダ国内1,300店舗で、サラダやグリル・チキン、そして幼児向けにグリル・チーズ・サンドイッチ、キャラメル・ソース付きのリンゴのスライス等をメニューに加えると発表した。その他、1,300店舗で2種類の以上のサラダとグリル・チキン・メニューを販売する予定だ。またお客様がより健康的な食事の選択できるように、ポスターやトレイライナーの裏面に、全てのメニューについてケチャップからダブルチーズバーガーまで細かくカロリーの表示を行うようにした。フレンチフライを注文すると付いてくるパッケージ入りのケッチャップだったら、2.4gの炭水化物を含有、ベーコン・ダブルチーズバーガーであれば25gの脂肪分と36gの炭水化物を含有している、等と表示をする。

米国内ではニューヨーク近郊で低炭水化物ダイエット用にメニューを特別オーダーできる"Real Life Choices."キャンペーンテストを開始した。その内容は、クオーター・パウンダー(113gのミートパティの大型ハンバーガー)は38gの炭水化物を含んでいるが、バンズとケチャップを除くと7gになると告知し、客がバンズとケチャップを除いたクオーター・パウンダーを注文できるようにした。

ダイエット対策はメニューだけではない、イメージも重要なのだ。そこで大人向けヘルシー・ハッピー・ミール発売することにした。従来のマクドナルドのハッピー・ミールは幼児用の小さいサイズのミール・セットと玩具の組合わせだった。大人の組合せのGo Active! Happy Mealは主食となるサラダにボトルウオーター又はミーディアムサイズのソフトドリンクの組合せ、玩具の代わりに、有名人御用達のフィットネス・トレーナーBob Greene (ボブ・グリーン)のフィットネス・ガイドと万歩計が付け、$4.99で販売した。全国販売に先駆けてインディアナ州200店舗でテスト販売した。

また、地方自治体と提携した健康キャンペーンも開始した。テキサス市とは"Get Lean Houston"、オクラホマ市とは"Walk this Weigh"と言うフィットネスプログラム等の活動をサポートし、消費者の健康に貢献する企業だというイメージを打ち出している。
 米国外では、オーストラリアでピタ・サンドイッチとベジタブルバーガーを、ヨーロッパ全体には既に英国で成功を収めているミールサイズサラダ展開をする予定だ。
日本のマクドナルドと異なり米国マクドナルドの最近の動きは敏捷で、昨年対比の売上と利益は絶好調だ。そのマクドナルドの次のダイエット戦略は注目に値するだろう。

 

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