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月刊レジャー産業資料

米国レストランピリ辛情報 その14

月刊レジャー産業2002年10月号 NO.433

シカゴ食肉業者御用達ステーキハウス Morton’s

筆者が以前勤務していたマクドナルドの本社はシカゴ郊外にあり、シカゴ大手の食肉メーカーと取引をしていた。その食肉メーカーの社長は何時も葉巻をくわえ、マフィアのようにちょっと危ない雰囲気を漂わせている。彼の工場で商品開発をしていたある日、「兄ちゃん、なんか美味しい物食いに行くか?」と言ってくれた。せっかくだから「シカゴで一番美味しいステーキを食べたい」と言うと。彼が「よっしゃ」と言って連れて行ってくれたのが、シカゴダウンタウンにあるMorton’s本店だ。それ以来、病みつきのお店の一つでシカゴに行くと必ず行ってしまう。

http://www.mortons.com

1978年に開店した本店はDowntownの歓楽街 にある。
1050 N. State St. (at Rush Street)
Chicago, IL 60610
TEL: 312-266-4820

ほんの小さな看板があるだけの入り口から階段で地下の店舗に下りると、受付奥のオープンキッチンのカウンターに、生の分厚い、血も滴るような新鮮な肉をカウンターに山積みして、赤外線バーナーを上火に使う高級ブロイラーで、丁寧に焼き上げている。その光景を眺めながら客席に案内される。

客席は白いテーブルクロスのオーソドックスな作りで、壁には本店を訪れた映画俳優や政治家、スポーツ選手などの有名人の写真と、ZAGATなどの表彰状がところ狭しと貼られている。アウトバックや、ローンスター等のステーキチェーンよりも高級で接待に用いられるお店だ。

さて、着席後しばらくしてテーブル担当のウエイターがやってくる。普通はここで食前酒の注文を聞いて料理メニューを差し出すところだが、食前酒の注文しか聞かない。食前酒と名物の丸いオニオンブレッドを持ってくる。オニオンブレッドをつまみに食前酒を飲んでいると、ウエイターがワゴンに食材を満載にして現れ、料理の説明を開始する。1ポンドから2ポンドまでのポーターハウス、ニューヨークカット(サーロイン)、テンダーロイン(ひれ)、子牛、ポーク、6ポンド(おおよそ3kg)はある活きたメインロブスター、巨大な付け合わせのポテトなどの野菜を見せながら、テキ屋のようにリズミカルに商品説明をする。まるでショーを見ているようだ。

この店を有名にした、もう一つの理由が新鮮な海産物、生牡蠣やシュリンプカクテル、スモークサーモンなどを豊富に揃えていることだ。

店内と料理の写真 http://www.tokyo-gas.co.jp/task/usa/morton.html

料理の説明は英語の苦手な日本人にはよくわからない。そこで、日本語のメニューをくれと言うと、上客の日本人向けのメニューを持ってくる。メニューは好きな食材の組み合わせでよいので、2名いたら、前菜に生牡蠣1ダースとスモークサーモン、メインディッシュに6ポンドの活けロブスターと2ポンドのポーターハウスを注文する。活けロブスターは半身に切り分け、オーブンでさっとミーディアムレアーで焼いてくれる。

米国人はロブスターをバターソースで食べるが日本人には不評だ。そこで、醤油と山盛りのレモンを注文するとウエイターはイエッサーと揃えてくれる。醤油を注文する際には「ソイソース」ではなく「キッコーマン」と言った方が通じる。醤油の代名詞なのだ。ステーキも最初は塩味で食べた後、ちょっと醤油をかけると、食欲が倍増して、巨大ステーキもするするっと胃袋に収まってしまう。

忘れてはいけないのがここの名物デザートのホットスフレだ。焼き上げるのに時間がかかるので料理と同時に注文をしなくてはいけないが、ほっぺたが落ちるほど美味しい。要注意なのはラーメン丼のように大きなボールに山盛りに焼いてくるので、2名で1皿を分けることが秘訣だ。

モートンの成功のポイントは最高級の肉を品の良い店内で、思わず食べたくなるようなプレゼンテーションとシズル感のあるオープンキッチンで提供することだ。モートンは殆どの大都市に60店舗展開しているが、やはりシカゴの本店は一度行く価値のある名店だ。日本は昨年のBSE以来、牛肉離れが著しいが、おいしさ、高級感、から考えても牛肉、特にステーキハウスは廃れないだろう。ローストビーフの名店ローリーズと提携したワンダーテーブル、アウトバックステーキハウスと提携したWDIは、BSE騒動にもめげず健闘している。そろそろ本格的な高級ステーキハウスが日本にお目見えしても良い頃だろう。


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